医療制度研究会 〜21世紀の医療を共に考える会〜

「診療関連死」シンポジウムのお知らせ < TOPICS一覧 > 医療崩壊から医療再生へ★構想日本からのプレスリリース

TOPICS


2008年05月24日

「第3次試案に対する意見について」全国済生会病院長会



第三次試案に対する意見について:全国済生会病院長会医療政策委員会委員長 中澤堅次

第三次試案が公表されました。全国済生会病院長会医療政策委員会で検討を加え、以下の提案をまとめました。
■ 論旨
 第三次試案は、再発防止と処分という両立しえない二つの目的を持っており、処分が再発防止に支障をきたす構造上の矛盾は解決されていません。その矛盾から、当事者である医師の人権問題、事故の再発防止、補償問題という最も重要な問題解決の基盤になる真相究明が不可能になるという致命的な欠陥を持っています。
 診療関連死が起きるたびに医療者は地方委員会の調査を受けなければならず、病院が主体で行なう再発防止の安全対策にも支障をきたすほか、いずれも医療の本質にかかわる重大な弊害といえます。
 過剰労働に悩む現場の医師を第三者や官庁が監視し、ことあるごとに容疑者として弁明を求めるやり方は、生命の危機に挑む医師のモティベーションをそぎ、医療崩壊を加速する恐れがあり、当事者の人権に配慮すると、再発防止のために重要な当事者の情報が明らかになりません。また、信頼関係の危機にある当事者の間に第三者調査が割って入ることになり、事故に責任がある病院は家族への接触もできず信頼回復に必要な努力は出来ません。
 いわれのない刑罰から医療者の人権を守り、再発防止と信頼回復を目的とした、矛盾のないシステムをつくる必要があり、病院医師の戦線離脱により生じた医療崩壊を食い止めるためにも、拙速な法案化は避け、引き続き議論をかさねるべきと思います。
 診療関連死は医療の専門性に関わる問題が大部分で、医療者自身が透明性をもって究明し、責任範囲を決めて家族に提示し、責任があれば補償を行い、再発予防につなげることが全ての基本です。その際手続きの妨げとなるのは業務上の過失致死罪の適用で、ここに第三次試案の問題が集約されます。真相究明が目的であれば、診療関連死を業務上過失致死罪と切り離すか、そのもの自体を廃止するしか選択肢はありません。国民の理解を得るためには別の方法で倫理性と透明性を確保することが必要で、同業者の監視を含めた自浄作用はこの目的に発揮されるべきと思います。
 全国済生会病院長会医療政策委員会は下記のように提言いたします。


続きは、下記を参照ください。
医療の安全の確保に向けた
医療事故による死亡の原因究明・再発防止等の在り方に関する試案:第三次試案に対する意見について





この件に関するご質問、ご不明な点は下記アドレスにお問い合わせをお願いいたいます。
kiyoshi-sakadume@umin.ac.jp

「診療関連死」シンポジウムのお知らせ < TOPICS一覧 > 医療崩壊から医療再生へ★構想日本からのプレスリリース

Copyright (C) 2006 NPO Iryoseido Kenkyukai. All Rights Reserved.