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2007年06月12日

医師不足の背景:理事長中澤 堅次


「医師不足の背景」:著者:中澤堅次 理事長

詳細は下記の添付資料を参照ください。




医師不足も研修医が現場に復帰し一息つくと思いましたが、病院医師が退職した後の補充が無いという深刻な事態が生じていると思います。政府・与党が事態の収拾に乗り出すと表明しましたが、絶対数不足の是正ができないので、有効な案は出るわけは無いと思います。厚労省は毎年4千人の増加があるから大丈夫だとの見解ですが、ほんとかと思い、過去と将来の高齢者人口と医師数の関係を調べてみました。過去14年間の日本の人口の伸びは2.8%でしたが、50歳以上の伸びは驚いたことに40%でした。医師数の伸びは28%だったので年間4千人くらいの伸びでは間に合わなかったということです。
将来はどうかというと65歳超の人口は今後10年で3割増加し、これに合わせようとすると医師は10年後までに8万4千人が必要になる勘定です。厚労省がいう医師の自然増は10年後には4万人になる計算ですが、去年の閣議決定で決まった10年間千百人の増加を入れてもまだ4万3千人不足です。過去の医師不足は解消されずに持ち越され、需給の開きは年々拡大し10年後には4万人3千人の不足になると考えられます。
10年先にこれを回復しようとすると最初の一年は4万人規模の増員をしなければならず、あきらめて先延ばしするにしても、いまから3千人医学部定員を増やしてやっと20年後に今の水準に戻ることなので、前倒しの解決には医学部定員を4〜5千人増やす必要があります。詳しい内容はHPに掲載中の「医師不足の背景」をご覧ください。それにしてもどうやってこの10年間をしのぐのか、4月の講演会のテーマだった「医師の過労死」が無縁ではない世界になりそうです。今回の松丸先生のご講演は今後のリスク管理に重要な示唆を与えてくれます。




添付資料

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